日本初の歩行者天国・旭川平和通買物公園の現在と再開発の真相【2026】
JR旭川駅の北口を出ると、目の前にどこまでもまっすぐ伸びる広々としたストリートが現れます。1972年に誕生した旭川平和通買物公園は、車社会への転換期にあえて車両を締め出し、歩行者のための空間として整備された「日本初の恒久的な歩行者専用道路」です。
かつて北海道第二の都市を象徴する巨大商業エリアとして栄華を誇ったこの通りは、時代の変遷とともに百貨店の撤退など厳しい局面を経験してきました。しかし今、リノベーション複合施設の誕生や次世代カルチャーの発信、個性豊かな食の集積によって、かつてとは異なる新しい熱気を帯び始めています。激動の歴史から再開発の現場、地元民が愛してやまない名店まで、買物公園の「いま」を紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:1972年に誕生した日本初の恒久歩行者専用道路であり、開通から半世紀以上を経て独自の再開発フェーズへ突入。
- 要点2:大型商業施設の撤退を機に、地域密着型のリノベーション拠点や個性派個人店が集まるカルチャーストリートへ進化。
- 要点3:旭川駅前広場からのアクセスも抜群で、地元民熱愛のランチ・カフェ・居酒屋から大道芸イベントまで見どころが凝縮。
【歩行者専用道路日本初】旭川平和通買物公園の歴史と誕生秘話
高度経済成長期、日本全国がモータリゼーションの波に呑まれ、街から歩行者の居場所が奪われつつあった時代。当時の旭川市長・五十嵐広三氏の強いリーダーシップのもと、1972年6月1日に開設されたのが旭川平和通買物公園でした。実験的な一時的歩行者天国ではなく、日本初となる恒久的な歩行者専用道路としての試みは、当時の都市計画において画期的な挑戦として全国から注目を集めました。
駅前から北へ約1キロメートルにわたって続くこのメインストリートは、彫刻の街・旭川を象徴する野外彫刻が点在し、街路樹やベンチが美しく配置された都市空間として設計されました。かつては丸井今井や西武百貨店をはじめとする大型商業施設が軒を連ね、道北エリア全域から人々が押し寄せる買い物の聖地として、圧倒的な賑わいを誇っていたのです。
【旭川買物公園の現在】百貨店撤退から新風へ|再開発の真相と街の変化
時代の変化とともに郊外型大型ショッピングモールが台頭し、2016年の西武旭川店閉店をはじめとする大型店の撤退は、中心市街地に大きな影を落としました。しかし、そこで街の歩みが止まったわけではありません。行政主導の大規模開発頼みから脱却し、民間主導のエリアリノベーションが加速しています。
駅前の一等地ではホテルや高層マンションを核とした複合ビルの建設が進む一方、通りの中ほどでは歴史ある建物をリノベーションしたスモールビジネスやシェアオフィス、マイクロクラフトブルワリーなどが続々と開業しています。単なる「モノを買う場所」から、人々が「集い、憩い、新たなカルチャーを体験する空間」へと、買物公園は確実にその役割をアップデートさせています。
【地元民が選ぶ】旭川買物公園ランチ&絶品カフェおすすめ名店
散策の大きな楽しみとなるのが、昭和の風情を残す老舗から気鋭のロースタリーまでがひしめくグルメスポットです。お昼時のランチタイムや午後のカフェタイムに立ち寄りたい、地元で高く評価されている名店を紹介します。
■ おすすめランチスポット
・洋食 自由軒(5条通):昭和の創業以来、地元民に愛され続ける老舗洋食店。名物のポークチャップやカツカレーは、どこか懐かしく深いコクが染み渡る逸品です。
・らーめんや天金 四条店(4条通):旭川ラーメンの王道を走る名店。豚骨ベースの濃厚な正油スープにラードの膜が張り、熱々の中細縮れ麺がスープをしっかりと持ち上げます。
■ こだわりカフェ&ブレイクスポット
・福吉カフェ 旭橋本店(近隣エリア・買物公園イベント出店多数):旭川名物の「トキワ焼き」と日本茶ラテを提供する人気店。和のテイストを取り入れたモダンなスイーツが評判を呼んでいます。
・珈琲亭(3条通):昭和レトロな落ち着いた空間で、マスターが丁寧に淹れるネルドリップ珈琲を味わえる純喫茶。街の喧騒を離れて静かに読書を楽しみたいときに最適です。
【夜の賑わい】買物公園おすすめ居酒屋と最新カルチャースポット
夕暮れ時を迎えると、買物公園およびその周辺の小路には赤提灯やモダンなネオンが灯り始めます。旭川の豊かな食文化を堪能できる居酒屋や、夜遅くまで賑わうバーエリアも見逃せません。
・成吉思汗 大黒屋 旭川四条店(4条通):旭川を代表する極上ジンギスカンの名店。新鮮で臭みのない厚切り生ラム肉を、秘伝のタレとたっぷりの野菜とともに七輪で豪快に焼き上げるスタイルは、観光客だけでなく地元民にも絶大な支持を得ています。
・買物公園沿いのクラフトビアパブ&横丁:北海道産ホップや大雪山系の清らかな水仕込みのクラフトビールをタップで提供するパブや、複数の小さな個人店が軒を連ねる屋台村スタイルのスポットも活況を呈しています。店主や常連客との気さくな会話が弾むのも魅力です。
【イベント&観光】旭川大道芸フェスティバルの熱気と旭川駅前広場の魅力
買物公園は、路上そのものが巨大なステージとなるイベントの舞台でもあります。毎年夏に開催される旭川大道芸フェスティバルでは、日本全国および海外から集結したトップクラスのパフォーマーたちが、ジャグリングやアクロバット、パントマイムなどを披露。通り全体が観客の歓声と拍手に包まれます。
通りの起点となる旭川駅前広場は、木材をふんだんに使用した美しい内装で名高いJR旭川駅舎と一体化し、開放的な広場空間を形成しています。夏場は水辺で子どもたちが遊び、冬場はアイスリンクやイルミネーションが幻想的な雪景色を彩るなど、四季折々の表情で訪れる人々を迎えてくれます。
【アクセスガイド】平和通買物公園の駐車場選びと効率的な散策ルート
買物公園を訪れる際は、駅を拠点とした徒歩移動が基本となりますが、車でアクセスする場合の駐車場選びも重要です。通り自体が歩行者専用道路であるため、車は周辺の提携駐車場やコインパーキングに停める必要があります。
■ 駐車場利用のポイント
1条通から8条通の各エリア周辺には、立体駐車場や平面コインパーキングが多数点在しています。買物公園の加盟店舗で一定金額以上の買い物をすると駐車券サービスを受けられる「買物公園提携駐車場(共通駐車券システム)」を活用すると、お得に利用可能です。
■ おすすめの散策ルート
旭川駅前広場を出発し、野外彫刻を鑑賞しながら1条通から買物公園を北上。3条〜5条エリアでランチやカフェ休憩を挟みつつ、リノベーションされたセレクトショップや書店を巡るルートがスムーズです。通り沿いには随所にベンチが設置されているため、自分のペースでゆったりと街歩きを楽しめます。
【旭川買物公園】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:旭川平和通買物公園の全長はどれくらいですか?端から端まで歩くのに何分かかりますか?
A1:旭川駅前の宮下通から8条通までの全長は約1キロメートルです。途中で立ち止まらずに歩けば片道約15分程度ですが、野外彫刻の鑑賞や店舗の散策をしながら歩く場合は、30分から1時間ほど見ておくと快適に楽しめます。
Q2:車や自転車は通りを通行できますか?
A2:恒久的な歩行者専用道路のため、一般車両の進入・通行は終日禁止されています(許可を得た緊急車両や指定時間の搬入車両等を除く)。自転車については、歩行者の安全確保のため押し歩きが基本ルールとなっています。
Q3:冬の雪が積もる時期でも散策は可能ですか?
A3:市による徹底した除雪体制やロードヒーティングが施されている区間が多く、冬でも歩行空間が確保されています。冬には美しい雪像やライトアップ、アイスバーなどが登場し、北国ならではの幻想的なストリート散策が楽しめます。
まとめ:北の文化と人が交差する旭川買物公園の未来
半世紀以上にわたり、時代の荒波を乗り越えながら市民とともに歩んできた旭川平和通買物公園。かつての大規模商業集積地という姿から、地域の個性や人の温もりが際立つカルチャーストリートへと、その魅力は確実に進化を遂げています。
歴史ある老舗の深い味わいと、次代を担う挑戦者たちが生み出す新しいスポット。旭川を訪れた際は、ぜひ旭川駅前広場から歩き出し、この道が刻んできた物語と生き生きとした現在の息吹を肌で感じてみてください。 (出典: 旭川 買物 公園(Yahoo!ニュース))