後厄とは?本厄より怖い理由と厄払いの必要性・正しい過ごし方を徹底解説
「本厄が無事に終わったからもう安心」と気を緩めていたら、思わぬ体調不良やアクシデントに見舞われたという声を耳にすることは少なくありません。厄年の最終年にあたる「後厄(あとやく)」は、災厄の波が徐々に去っていく期間とされていますが、古くから「実は本厄よりも怖い」と警戒される時期でもあります。
本厄を乗り切った安堵感から油断が生まれやすい後厄ですが、そもそもどのような期間であり、厄払いは受け直すべきなのでしょうか。本稿では、後厄の正確な意味や前厄・本厄との違いをはじめ、男性・女性それぞれの該当年齢、体調を崩しやすい理由、そして心穏やかに乗り切るための実践的な過ごし方まで詳しく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:後厄は本厄の翌年を指し、厄の力が薄れつつも油断によるトラブルや体調不良が顕在化しやすい要注意の1年間。
- 要点2:「本厄より怖い」と言われる主因は、本厄時の緊張が解けた反動や、加齢・環境変化による疲労の蓄積にある。
- 要点3:厄払いは必須ではないものの不安を払拭したい場合は有効であり、無理な大勝負を避けて心身をメンテナンスする姿勢が大切。
【基本のキ】後厄とはどんな時期?前厄・本厄・後厄の違いを整理
日本の伝統的な風習である厄年は、人生の節目において災難や病気に見舞われやすいとされる年齢を指します。厄年は単年で完結するものではなく、「前厄(まえやく)」「本厄(ほんやく)」「後厄(あとやく)」という3年間のスパンで捉えるのが通例です。
それぞれの役割と位置づけは明確に異なります。
- 前厄:厄の前兆が現れ始めるとされる年。本厄に向かって運気が揺らぎやすいため、慎重な行動が求められます。
- 本厄:3年間の中で最も厄災が降りかかりやすいとされる年。男性の42歳、女性の33歳は「大厄(たいやく)」と呼ばれ、特に警戒されます。
- 後厄:本厄で受けた厄の余波が残り、次第に運気が平常へと戻っていく年。厄が抜けていく「減退期」にあたります。
後厄は「厄が抜けていく年」であるため、本来は過度に怯える必要はありません。しかし、厄の出口であるからこそ、これまでの疲れや生活のひずみが一気に表面化しやすいという側面を持っています。
【男女別の厄年早見表】後厄は何歳?2026年の対象生まれ年をチェック
厄年の計算には、生まれた年を1歳とし、元日を迎えるごとに年齢を重ねる「数え年(満年齢+1歳、誕生日前なら+2歳)」を用いるのが一般的です。まずは自身が後厄に該当しているかどうか、男女別の年齢と2026年の対象年次を確認しておきましょう。
【男性の厄年・後厄一覧(数え年)】
- 25歳(本厄)の後厄:数え26歳(2001年/平成13年生まれ)
- 42歳(大厄)の後厄:数え43歳(1984年/昭和59年生まれ)
- 61歳(還暦厄)の後厄:数え62歳(1965年/昭和40年生まれ)
【女性の厄年・後厄一覧(数え年)】
- 19歳(本厄)の後厄:数え20歳(2007年/平成19年生まれ)
- 33歳(大厄)の後厄:数え34歳(1993年/平成5年生まれ)
- 37歳(本厄)の後厄:数え38歳(1989年/平成元年・昭和64年生まれ)
- 61歳(還暦厄)の後厄:数え62歳(1965年/昭和40年生まれ)
特に男性43歳、女性34歳の後厄は、社会的な責任の重さや家庭環境の変化が重なる年代であり、心身両面での自己管理が強く求められるタイミングといえます。
なぜ「本厄より怖い」と言われるのか?後厄に体調不良やトラブルが起きる理由
民間伝承や体験談において「本厄よりも後厄の方がキツかった」と語られる現象には、迷信だけでは片付けられない明確な理由が存在します。主な要因は大きく3つに集約されます。
第1に、「心理的な油断」です。本厄の期間中は誰もが「今年は厄年だから慎重に過ごそう」「健康に気を配ろう」と強い防衛意識を持っています。ところが後厄に入った途端、「大峠を越えた」と安心し、不摂生や無理なスケジュールを再開させてしまい、その隙にトラブルを招くケースが目立ちます。
第2に、「身体的・精神的な疲労の蓄積」です。本厄の1年間を緊張感の中で過ごした反動が、ドッと押し寄せてくるのが後厄の時期です。医学的にも、30代〜40代の厄年該当期はホルモンバランスの変化や基礎代謝の低下、生活習慣病のリスクが高まる年齢と一致しています。「本厄を乗り切った途端に体調を崩した」と感じるのは、生体リズムの変節点に身体の限界が重なるためです。
第3に、「社会的立場の急激な変化」です。昇進による重圧、親の介護、子育て環境の変化など、厄年の年齢は人生の激変期にあたります。環境変化に伴うストレスが本厄の翌年に表面化しやすいため、「後厄は怖い」という言説が定着したと考えられます。
後厄の期間はいつからいつまで?厄除け・ご祈祷を受けるベストなタイミング
後厄の期間について、「1月1日から12月31日まで」と捉えるのが現代の感覚ですが、伝統的な厄年の暦では「元日(1月1日)から大晦日(12月31日)まで」、あるいは旧暦の考え方に基づき「立春(2月4日頃)から翌年の節分(2月3日頃)まで」とする2つの説があります。
寺社仏閣でのご祈祷や厄払いを検討する場合、最も一般的なタイミングは「元日から節分(2月3日頃)まで」の間です。初詣と兼ねて厄払いを済ませる人が多く、神社やお寺でもこの時期に特別な厄除け大祭を執り行っています。
厄除け・厄落としの参拝先としては、以下の違いがあります。
- 神社(厄祓い・厄除け):神道に基づき、自身の身についた罪や穢れを祓い清めてもらう。
- お寺(厄除け・護摩祈祷):仏教(主に密教系寺院)に基づき、不動明王などの仏仏の加護によって災厄を焼き払う。
どちらを選んでも問題ありません。自身や家族が昔からご縁のある地域の氏神様や、厄除けで名高い有名寺社へ足を運ぶのが自然です。
後厄に厄払いは必要か?判断基準とやってはいけないこと・正しい過ごし方
「本厄でしっかりお祓いを受けたから、後厄はお参りだけで済ませてもいいのか」と悩む人は大勢います。結論として、後厄の厄払いは個人の判断で決めて問題ありません。
「前厄・本厄・後厄と3年連続で祈祷を受ける」という家庭もあれば、「本厄のみご祈祷を受け、後厄はお札を納めて通常のお参りに留める」という人も多く存在します。「少しでも不安を残したくない」「本厄で悪いことが続いたので清めたい」と感じる場合は、迷わずご祈祷を受けると精神的な安心感につながります。
後厄の1年を平穏に乗り切るために、意識しておきたい行動原則は以下の通りです。
【後厄でやってはいけないこと・注意点】
- 過度な恐れと自己暗示:「厄年だから何をやってもダメだ」と消極的になりすぎると、判断力を鈍らせます。
- 急激な大勝負や無計画な散財:運気が安定しきる前の段階で、十分な下調べのない投資や無理な借金を伴う行動は避けるのが無難です。
- 健康診断の後回し:体調の違和感を「ただの疲れ」と放置せず、早めの受診を心がけてください。
後厄の正しい過ごし方は、「身辺の整理とメンテナンス」に尽きます。食生活の見直し、十分な睡眠、周囲への感謝を忘れずに過ごすことで、厄が抜けた後の新しいサイクルへスムーズに移行できます。
【後厄とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:後厄の年に結婚や引っ越し、転職をしても大丈夫ですか?
A1:全く問題ありません。厄年全般において「人生の大きな決断を避けるべき」と言われることもありますが、現代では過度に制限する必要はないとされています。むしろ新たな門出に向けて入念な準備を行い、無理のない計画を立てて進めることで、良い転機にできます。
Q2:厄払いを忘れて節分を過ぎてしまった場合、もう受けられませんか?
A2:節分を過ぎても年間を通じて厄除けのご祈祷を受け付けている寺社は数多くあります。思い立ったタイミングや誕生月など、自身の都合に合わせて参拝し、祈祷を申し込んでも礼儀に反することはありません。
Q3:厄払いは神社とお寺のどちらに行くべきですか?
A3:どちらでも構いません。地元の氏神神社へ日頃の感謝を伝えに行くのも、厄除け大師などで知られる有名寺院で護摩焚きを受けるのも自由です。ご自身が最も心地よく、前向きな気持ちになれる場所を選んでください。
まとめ:後厄は人生のメンテナンス期間!肩の力を抜いて健やかに過ごす
後厄は、本厄という大波を乗り越えた後に訪れる「クールダウンの1年」です。「本厄より怖い」というフレーズの正体は、厄そのものの強さではなく、気の緩みや溜まった疲労から生じる隙にあります。
必要以上に怯えることなく、体調管理を徹底し、これまで培ってきた経験を整えるメンテナンス期間として捉え直してみてください。丁寧な暮らしを積み重ねていくことこそが、後厄を無事に納め、実りある未来へと踏み出す最善の道筋となります。 (出典: 後厄 と は(Yahoo!ニュース))